2022.01.12

アルカナが日本上陸! ルノーが送り込むハイブリッドSUVはR.S.仕立ての走りが凄い

    TEXT・森口将之 PHOTO: ルノー
    Produced by web CARTOP for RENAULT JAPON




    • F1のパワートレインを参考に開発されたハイブリッドユニット


    ハイブリッドカー(HV)はつまらない。読者のなかにはそういう思いを抱いている人がいるだろう。その考えを覆してくれそうなクルマが来年上陸しそうだ。名前はルノー・アルカナ。このブランド初のSUVクーペが、日本ではHV専用車種としてリリースされる予定なのである。



    ルノーは日産や三菱自動車とアライアンスを組んでいるけれど、アルカナのHVは日産e-POWERとは別物だ。F1のパワートレインを参考に設計され、1.6リッター直列4気筒自然吸気エンジン、2つのモーター、ドッグクラッチ式トランスミッションからなる。

    欧州仕様の最高出力/最大トルクはエンジンが94馬力/15.1kgm、メインモーターが49馬力/20.9kgm、HSG(ハイボルテージ・スターター・ジェネレーター)の役目も担うサブモーターが20馬力/5.1kgmで、システム全体では143馬力になる。リチウムイオン電池の容量は1.2kWhだ。



    トランスミッションはエンジンが4速、メインモーターが2速で、それぞれにニュートラルもあるので、トータルで15通りのモードを持つ。

    ヨーロッパでは欧州委員会が2035年に新車のゼロエミッション化を提案し、ボルボやアウディなどが全車EVを公言している。そんななかでルノーが日本車が得意とするHVを送り出したのは、これをディーゼルエンジンの代わりと位置付けているからだという。

    このパワーユニットを搭載するアルカナは、ルノーが初めて手がけるSUVクーペだ。欧州ではCセグメントに属するが、プラットフォームはルーテシアやキャプチャー、先日2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した日産ノートなどと同じ、CMF-Bを用いる。



    ただし欧州仕様のホイールベースはキャプチャーより80mm長い2720mmで、ボディサイズは4568×1821×1576mmと、フランス車で言えばCセグメントSUVのプジョー3008に近い。

    試乗車は日本での販売を検討しているというスポーティなR.S.ラインで、キャプチャーのそれに似たインパネにはカーボンパネルや赤いストライプが施され、赤いステッチが入ったシートには一部にアルカンターラを奢る。



    さすがルノーと言えるのは、リヤにも身長170cmの僕がラクに座れること。座面を低くしたりしていないので自然な姿勢が取れるし、ルーフに頭が触れることもない。480リットルの容積を持つラゲッジスペースも奥行きがたっぷりしていた。



    • ルーテシアやメガーヌに近いスポーティな走行フィール!


    発進はモーターのみで、途中からエンジンが始動するというマナーは他の多くのHVと同じ。アクセルから足を離すとエンジンが停止して回生が始まり、ブレーキを踏むと回生が強まることもHVではおなじみだ。ただ加速時のエンジン回転の上がり方はリニアで、右足を緩めると変速が行われ回転が落ちたりする。

    変速時にはHSGが瞬時に作動してスムースさをキープしたりするのでショックはないのだが、ダイレクト感にはあふれている。ガソリン車のルノーが使うEDC(エフィシエントデュアルクラッチ)に近い小気味良さだ。



    ガソリン車と同じマイセンス/スポーツ/エコの3つのドライブモードもあり、スポーツではレスポンスが鋭くなるだけでなく、減速時にもエンジンを回して次の加速に備えるとともにHSGで発電するなど、さらに走りを好む人向きになる。



    積極的にモーターを多用するエコモードは日本のHVに近いが、トヨタのそれよりモーター走行の比率が高く、ホンダや日産に近い。

    欧州仕様の車両重量は1435kgと日本仕様のキャプチャーより100kg以重いうえに、ホイールベースだけでなくトレッドも拡大しているので、乗り心地はCセグメントらしい落ち着きを感じる。身のこなしに腰高感はなく、ハッチバックのルーテシアやメガーヌに近い感覚だ。



    もちろん燃費もガソリン車よりレベルアップしている。でもそれ以上に、E-TECHは僕たちがHVに抱く先入観をいい意味で打ち破っていた。電動化なんて……と思っているアナタ、日本で発売されたらぜひ乗ってみてほしい。


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