• Renault Presse #065, JUNE, 2017

• Photos=Tetsuya Yamakawa Words=Shota Kato

伊原聖大さん w/Renault KANGOO ZEN 6MT

　群馬県高崎市にある観音山公園の一部にオープンしたケルナー公園。遊具はドイツの遊具製作会社ケルナースティック社によるものだ。すべり台やのぼり棒など斬新なデザインと構造が特徴で、子どもたちが自由に創造し、工夫して遊ぶように設計されている。家族連れで賑わう人気のレジャースポットをGWに訪れたのは伊原聖大さんと裕子さん。公園遊びに興じているのは、10歳になる双子の息子たちだ。

「高崎は綺麗な公園が多いんです。しかも駐車場が広いところばかりなので、クルマで遊びに来るのはちょうどいいですし、駐車場代は無料。東京だと考えられないですよね」

「長男と次男が妻のお腹の中にいたときに、当時乗っていたコンパクトカーからファミリーカーへの乗り換えを決めました。いくつか選択肢はありましたが、カングーはラゲッジスペースにツインのバギーを折り畳まずに載せることができたんです。ベビーシートを後部座席の両端に置いて、中央に大人が座れるスペースも確保できる。双子だとわかって、クルマ選びに相当悩みましたが、家族が一気に二人増えてもカングーは問題なくて」

　
クルマのサイズ感は大きくなったが、もうひとつ、聖大さんと裕子さんは新しい愛車に譲れなかったポイントがあった。それはMT車であることだ。

「僕も妻もMT車が好き。MT車は両手足を使って、よりクルマを操作しているという実感を得られますから。今のカングーに衝撃を受けたのは、最近のMT車は驚くほどシフトチェンジが快適だということ。街中で頻繁にシフトチェンジしても苦ではないし、坂道発進もヒルスタートアシスト機能のおかげで安心です」

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  記念すべきカングー ゼン 6MTの納車日。その日までお世話になった旧カングーと。

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  生後2ヶ月くらいの子どもたち。カングーはツインのバギーをラクラク積める。

　兵庫出身の聖大さんに対して裕子さんは山形出身。子どもたちが長期の休みになると、決まってどちらかの実家に遊びにいく。年末年始は神戸に600キロ、今年の春休みは山形に400キロと、とにかく長距離移動だ。

「今のカングーでは、最初の慣らし運転で正月に神戸の実家まで帰省しました。春休みか夏休みは、子どもたちだけで山形で1週間から2週間過ごさせています。まずは土曜日に子どもたちをカングーで送っていき、僕らは日曜日に一旦帰ってくる。それで翌週か翌々週の土曜日に迎えにいって、日曜日に帰るというサイクルです。帰省するときは旅行カバンや子どもたちのおもちゃと勉強道具を積んで、帰りにお土産が増えたりすると普通はラゲッジスペースが一杯になりますけど、カングーでは荷物が積めなくなるという経験は一度もありませんね」

　今年は、家族揃って「ルノーカングージャンボリー」に念願の初参加。色とりどりのカングーが山中湖に一同に会する一大イベントを楽しんだ。これから夏は山形、年末年始は神戸という伊原家お決まりのロングドライブが控えている。

「年末に神戸に帰省すると、いつもクルマ仲間と忘年会を開いているんです。わざわざ東京や横浜からも仲間が来てくれて、そこで久々の再会を楽しんでいます。昔話に花が咲くと、今は結
婚して子どもたちがいるから、ちょっとそこまで新潟、下道で東京までドライブなんて出来なくなったなぁ、なんて自分の無茶な感じを思い出して笑っちゃいますね(笑)」

　子どもたちはすくすくと成長し、早いもので子育ては折り返し地点を迎えた。子どもたちが成人する10年後、聖大さんと裕子さんはどんなクルマに乗っているのだろうか。もしかしたら、子どもたちがMT仕様のカングーに乗っている、そんな未来が待っているのかもしれない。