2017.08.21

ハンガリーGPリポート 【F1 2017】


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  • 「今日の結果は不本意なものですが、予選、それに前方が開けているときには速さを示せたので、マシンは確実に進化したといえます。この勢いをスパでも発揮したいと思います」 


    ペースが速く、暑い1日となった今年のハンガリーGPにおいて、ルノー・スポールF1チームは幸運に恵まれませんでした。ジョリオン・パーマーは12位でフィニッシュしましたが、ニコ・ヒュルケンベルグはチェッカードフラッグまであと3周というところでケヴィン・マグヌッセン(ハースチーム)と接触し、この影響でピットに戻ってリタイアしました。ただし、ニコは17位完走と見なされました。


  • ●ニコは予選で使用したピレリのスーパーソフトタイヤ(5段階ある柔らかさのうち2番目に柔らかいタイヤ)を装着して12番グリッドからスタート。6番手を走行中の45周目に新品のソフトタイヤ(同3番目に柔らかいタイヤ)に履き替えます。ただし、このピットストップはホイールガンが不調に陥ったため、やや長引きました。レース終盤にはケヴィン・マグヌッセンがニコに接触。ニコはこれでコースアウトを喫し、事故の責任を追及されたマグヌッセンにはペナルティが下されます。このアクシデントでブレーキとギアボックスにダメージを負ったニコはリタイアに追い込まれました。

    ●10番グリッドのジョリオンは新品のスーパーソフトタイヤを履いてスタート。一時8番手までポジションを上げると、11番手を走行中の46周目にピットイン。新しいソフトタイヤに履き替えてフィニッシュまで走りきりました。

 

 

 

 

 

 

 

  • ニコ・ヒュルケンベルグ(#27、R.S.17-04 スタート:12番グリッド、決勝:17位)
    「僕たちにはいい結果を残せるスピードがあっただけに、今日はフラストレーションの募るレースとなりました。もしも前方が開けていればさらに速いラップを記録できていたでしょうが、このコースでオーバーテイクするのは極めて困難で、渋滞につかまった格好で長い時間を過ごしました。レース中の重要な局面で行なったピットストップが長引いてタイムをロスしたことにもフラストレーションを感じました。おかげでケヴィン・マグヌッセンに行く手を遮られることになります。僕は懸命にレースを戦いましたが、彼は容赦なく僕をコースアウトに追い込み、ペナルティを受けることとなりました」

    ジョリオン・パーマー(#30、R.S.17-03 スタート:10番グリッド、決勝:12位)
    「スタートは問題ありませんでしたが、リカルド(レッドブルチーム)が急に減速した影響で僕は順位を落とし、トップ10圏外に転落しました。ニコにポジションを譲ったため、僕のレース戦略は理想的なものではなくなり、この影響でマグヌッセンとクヴィアト(トロロッソチーム)にも先行されました。フィニッシュまでもっと速いペースで走れたはずですが、コース上で彼らをオーバーテイクするのは不可能でした。いまはサマーブレイク中に気分転換をし、新鮮な気持ちでベルギーに臨むことを楽しみにしています」

    シリル・アビテブール マネージングディレクター
    「この週末はもっと力強く戦えたはずだったので、日曜日の結果には落胆しています。スタートも決していいとはいえず、どちらのドライバーもポジションを上げられませんでした。とりわけ、ギアボックス交換でグリッド降格となったニコが挽回できなかったのは残念です。やがて2台はトラフィックに行く手を阻まれます。しかも、このコースでオーバーテイクするのは至難の技です。レース序盤はジョリオンよりニコのほうが速いのは明らかだったので、ふたりのポジションを入れ替えました。不運にも、ニコはその後のピットストップでホイールガンのトラブルで遅れをとり、これによってポイント獲得の可能性も消えました。そしてマグヌッセンによってコースアウトに追い込まれ、早々とレースを終えました。ジョーは安定した走りを見せてくれましたが、入賞するにはスピードが足りませんでした。今日の結果は不本意なものですが、予選、それに前方が開けているときには速さを示せたので、マシンは確実に進化したといえます。この勢いをスパでも発揮したいと思います」

 

 

 

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