2017.08.20

イギリスGPリポート 【F1 2017】


  •  

  • 「ルノーF1チームの40周年を祝う週末をこのような素晴らしい形で締め括ることができました。」 


    シルバーストンで開催されたイギリスGPにおいてR.S.17に乗るニコ・ヒュルケンベルグが6位でフィニッシュし、ルノー・スポールF1チームは今季のベストリザルトに並ぶ成績を収めることになりました。ニコは今シーズンの最高グリッドとなる5番手からスタート。力強いペースでレースを走り続け、貴重な8点をチームにもたらしました。イギリス人のジョリオン・パーマーは、フォーメーションラップ中にハイドローリック系の圧力(油圧)が低下したためにストップ。不本意な形でホームグランプリを終えました。


  • ●ニコは予選で使用したピレリのスーパーソフトタイヤ(5段階ある柔らかさの内2番目に柔らかいタイヤ)で5番グリッドからスタート。24周目には新品のソフトタイヤ(同3番目に輪やらかいタイヤ)に履き替えました。オープニングラップではバルテリ・ボッタス(メルセデスチーム)にポジションを奪われたものの、その後はフォース・インディアの2台を次第に引き離していきます。最終的にニコは5位でフィニッシュするかに見えましたが、最終ラップにエグゾースト系(排気系)からの排ガス漏れが発生。これによってエネルギー回生システムの能力が低下し、レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドに攻略されることとなりました。ニコは、大事をとってフィニッシュラインをわずか数メートルほど越えたところでマシンを停めました。

    ●新品のスーパーソフトタイヤを履いたジョリオンは11番グリッドからレースに臨みました。しかし、フォーメーションラップ(スタート直前に行う周回)中に油圧の低下が認められたため、彼はコース外にマシンを停車。結果的にスタートは切れませんでした。

    ●コンストラクターズ(チーム)・チャンピオンシップにおいて、チームは6番手まであと7点差と迫っています。

 

 

 

 

 

 

 

  • ニコ・ヒュルケンベルグ(#27、R.S.17-04 スタート:5番グリッド、決勝:6位)
    「今日のレースリザルトについてはとても嬉しく思っています。6位フィニッシュはチームにとっても大きな成果となりました。僕たちは予選でいい走りを見せると、その勢いをレースでも維持しました。決勝でのペースは力強いもので、フォース・インディアの2台をリードしていきましたが、これはとてもよかったと思います。レース終盤はパワーダウンの症状に見舞われ、特にストレートスピードが伸び悩みましたが、この影響でダニエルに攻略のチャンスを与えてしまいました。もっとも、トラブルを抱えたセバスチャン・ベッテル(フェラーリチーム)をオーバーテイクしたので、元の順位に返り咲くことができました。全般的にいって、今日のレースは大成功でした。新しいアップグレード(改良パーツ)が大きな威力を発揮したおかげで、僕たちはプッシュできました。チームのためにも、この結果を本当に嬉しく思います」

    ジョリオン・パーマー(#30、R.S.17-01 スタート:11番グリッド、決勝:スタートできず)
    「スタートで戦線離脱するのは本当にフラストレーションが募るものです。最初の周回でハイドローリック系の漏れが判明します。いいポジションからスタートできると思っていたので、トラブルが起きたことは本当にショックでした。新品タイヤを履いて11番グリッドからスタートできるうえ、マシンは絶好調で、レース戦略も様々な選択肢がありました。きっとポイントが獲得できるはずと期待していたのですが……。週末を通じてたくさんの声援をいただき、本当に嬉しく思っています。マシンが大きく進化したことも同じように嬉しかったのですが、今後は信頼性の改善に取り組む必要がありそうです」

    シリル・アビテブール マネージングディレクター
    「最初に、ジョーに深くお詫び申し上げなければいけません。彼が必要としていた上位グリッドをようやく手に入れ、今日のレースで初ポイントを獲得することをみんなで期待していました。もしもトラブルが起きなければ、ジョーがポイントを手に入れたのはほとんど間違いなかったと思います。いっぽうで、ニコのレースは素晴らしいものでした。彼はミスを犯すことなく、見事な戦い振りを示し、素晴らしい戦略を実践してフォース・インディアの2台に30秒もの差をつけてみせました。信頼性の問題さえ起きなければさらに上位が狙えたので、この点は残念ですが、大切なことは、今回投入したアップグレードが大きな効果をもたらすとともに、それが結果となって表れたことを私たちが率直に喜んでいる点にあります。今後のレースでも好成績が期待できるので、シーズン前半が終わるまでこの勢いを保つことを楽しみにしています」
    「ルノーF1チームの40周年を祝う週末をこのような素晴らしい形で締め括ることができました。私たちは過去を祝福すると同時に、若いドライバーの活躍を目の当たりにするという幸運にも恵まれました。F2で初優勝を飾ったテストドライバーのニコラス・ラティ、そして同じく表彰台に上った育成ドライバーのオリバー・ローランドに心からおめでとうと申し上げます」

 

 

 

Renault Japon OFFICIAL SNS